カプセルに入っている商品説明のためのミニブックは全部で4種類
それぞれ説明している内容が異なり、裏面には様々なキャンペーンの告知がある
ミニブック 全4種
ミニブック@、表面には主要キャラの紹介とアイテムの装備の仕方、裏面には冒険ガイドブックのプレゼント告知が載っている
キャンペーンに応募するはミニブックの右端に付いているコインチケット(1枚100G)が必要。@にだけ特別に2枚付いている
@のキャンペーンは冒険ガイドブック(第1章)プレゼント。コインチケット4枚で応募でき、合計2000名にプレゼントされた
内容はギルド公認の公式ストーリー、エピソード1の登場キャラ、装備、モンスター等の紹介
さらにミニカードでの遊び方や巻末にはカード収納用のクリアホルダーが付いている
ミニブックA、表面には武器と盾類の紹介、裏面にはヴィルガストのプロモーションビデオのプレゼント告知が載っている
Aのキャンペーンはプロモーションビデオ(VHS)のプレゼント。コインチケット10枚で応募でき、合計30名にプレゼントされた
イベントや店頭で上映されていた3分30秒のオリジナルアニメビデオでセリフ等は一切ないキャラと世界観を紹介するイメージビデオ
好評のため後にSDガンダムやヒッサツマン等のいくつかの作品のレンタル版に特別に収録されたので見れる機会は多かった
尚、イベント公開時はナレーション無しだったが、レンタル版に収録されたものには玄田哲章氏によるナレーションが追加されている
ミニブックB、表面にはエピソード1登場モンスターの紹介、裏面には装備アイテム一式プレゼントの告知が載っている
Bのキャンペーンは装備アイテムまとめて一式プレゼント。コインチケット7枚で応募でき、各100名合計500名にプレゼントされた
ヴィルガスト界で防具屋を営んでいるガルゴートが特別にどれかのキャラの装備一式を揃えてプレゼントしてくれるというもの
500名に対して最終的に8198通の応募があり、目当てのキャラの防具一式が揃う事を渇望していたユーザーの多さが伺える
実際には当選したとしても5キャラのうちの誰が当たるかはランダムで、依然として全キャラフル装備のハードルは高いままだった
ミニブックC、表面には装備アイテムの紹介、裏面には武器屋ゼノガドの探しもの依頼の告知が載っている
Cのキャンペーンはヴィルガスト界で武器屋を営んでいるゼノガドがギルドの手形を無くしてしまったので探して欲しいというもの
これはミニカードの手形イラストに記載してある番号に電話すると内容が分かる仕組みになっていた。当時の記憶を頼りに記述するが
電話をかけるとあやしいBGMをバックにゼノガドと思しき人物(声は若い)がお礼と告知を行うという中々にに際どい内容で
「こころばかりのお礼」とはエピソード1発売記念のテレカ(手形の電話番号はエピソード1発売時期だけ表記されたものが出回った)
尚、キャンペーン終了後にかけると手形の有効期限が切れたと言われ、ガルゴートも何か探していたというメッセージが聞けた。
- 甲龍伝説ヴィルガスト エピソード1 振り返り -
企画自体は1987年2月からスタートし、
1989年11月にバンダイ発行の小冊子で
はじめて告知。それから約9ヶ月あまりの
地道な宣伝活動を経て1990年7月25日に
晴れてエピソード1のリリースとなった
ガシャポンでいわゆる宝探し的なゲームとして
従来のコレクション以上に楽しむ事を目的にしたが
子供のお小遣い程度では当時流行っていた
ファミコンのRPGのように簡単には装備が揃わず
全58種というガシャポンとしては破格のアイテム数から
コンプリートへの道も極めて困難なものになった
今のようにネットもなく、ホビーショップも多くなかった時代
もちろん袋買いなどコネがなければ不可能だった時代に
ベンダー自販機(ガシャポン)という販売方法のみで
このアイテム総数はかなりの冒険企画だったと言える
情報告知はバンダイの冊子である模型情報、B-CLUB、
講談社のDXボンボンがメインでほぼ紙面展開しかなかった
食玩展開や玩具展開は一切なく、ガシャポン販売オンリーと
やや時代が早すぎた感は否めない
ガシャポン販売以外に当時としては異例の規模で様々な
キャンペーンが行われたのも特筆に値する
ミニブック裏のガイドブック等のプレゼント企画や、
商工会公認のショップ認定、イベントでのグッズ販売
更には商工会公認の公式ファンサークル募集まで
企画側とファンとの距離は比較的近かった
紙面限定ではあったが自前のプレゼンは成功し
販売形式ゆえの地域差がかなりできてしまっていたが
個性的なキャラや今ではストイックな世界観の人気は高く
売上も好評で一定数のファンが付いたために
エピソード2以降もシリーズが続いていく事となった
(3ヶ月後にエピソード2が発売される)
エピソード1販売告知チラシ
そして、物語はエピソード2へ・・・