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補助作業、マスキング
パーツごとに塗り分けてもゾイドの場合は成り立ちますが、
どうせなら爪やブレード、銃身などを塗り分けてみましょう。
スプレー塗装での塗り分けの際にはマスキングという方法で
塗装します。これは塗装したくない面をなにかで覆ってしまい、
その上からスプレーして塗り分けを再現する方法です。
使用する道具も色々ありますが、今回は一般的で応用がきく
マスキングテープを使用します。これはパーツに直接貼って
境界線を作るものです。境界線となるテープはしにほこりが
付くとまずいので、かならずケース入りのを買いましょう。
テープ幅もいろいろあります。画像はタミヤの6ミリテープ。
パーツの塗りたくない場所にぴっちりテープを貼っていきます。
特に境界線はヘラなどでしっかり押さえてすきまのないように。
境界線さえしっかり押さえていればその後は耐水性のある
紙などで覆ってしまってもOKです。テープを貼りきれない
大きいパーツのマスキングに有効です。

画像はセイバリオンのブレード部分にマスキングテープを
貼り付けた状態。この上からスプレーを吹きます。
スプレーで塗装後完全に乾いたら、パーツを傷付けないように
慎重にテープを剥がしましょう。

画像は下のパーツが塗装後、
上のパーツが塗装後にテープを剥がしたものです。
ご覧のとおり、スプレーでもきれいに塗り分けできました。
ステップ2、本塗装。
話は前後しましたが、本題に入りましょう。
スプレー缶はプラモデル専用のものを使いましょう。
ポリカーボネイトや車の塗装用スプレーは適してません。
模型用のラッカー系スプレーは模型店で扱っています。

使用の際はよく振って中に入っている塗料をかき混ぜるための
ボールが「カラカラ」と鳴るのを確認しましょう。
塗装時は火気厳禁です。さらに湿度の高い日も
使用は控えましょう。つまり梅雨時はダメって事ですね。
(野外オススメなんで雨天はそもそもダメですが・・・)
前述したように下地を吹いて乾燥したパーツに
お好みの塗料を吹きましょう。
スペースがあるなら別の塗料を吹くパーツを
同時進行で塗装すると作業時間が短縮できるでしょう。
重要なことは1度で吹ききってしまわずに、
回数を分けて慎重にムラなく吹きかけていく事です。
特にモールドの深いパーツは吹き残しのないように。
両面塗装するパーツは割り箸に洗濯ばさみやクリップを
くくりつけ、パーツを保持して塗装しましょう。
これだと両側を一気に塗装する事ができます。
他にパーツに適当な穴が開いてる場合は、
ランナーを穴に合わせて加工し、突き刺して固定する方法や、
同じくランナーを水平に切り、断面に瞬間接着剤を付け
パーツ裏側に貼り付ける方法もあります。
瞬間接着剤は横の衝撃に弱いので塗装後は
横方向に力を加えると簡単にはずれます。
最終的に小さな塗り残し部分が見つかった場合は
そこだけのためにスプレーすると塗料の厚みが増すので、
筆塗装でカバーします。
スプレーを塗料皿、無ければガシャポンカプセルなどに
吹きつけ、塗装面にムラがなくなるようにカバーします。
カプセルを塗料皿に代用すると洗浄することなく
そのまま破棄できるのでシンナーの節約になります。
塗料を落とす際にはラッカー系のシンナーを使いましょう。
ステップ3、仕上げ。
通常塗料はたいてい塗装後につやが出てきます。
最初からつやを押さえたセミグロスの塗料や、
まったくつやのない仕上がりになるフラットの塗料もあります。
つやありの塗料はどうしても安っぽく見えてしまうので、
つやを押さえるために「つや消し材」トップコートを吹きます。
(逆につやを出したい時はクリアコートを吹きます。)
トップコートは塗料やシールの定着にも威力を発揮するので、
シールを貼りたい人は貼り終わってから吹くと、
シールの境界線が目立たなくなり、美しく仕上がります。
補足作業、墨入れ
パーツのモールドをより際立たせるために、凹エッジ部分に
本体色より暗い色で影を付ける塗装を墨入れと言います。
一般的にはラッカー系の塗料と質の違うエナメル系の
フラットブラックを薄めたものをパーツの溝に流し込み、
乾燥後にはみ出た部分をふき取ります。
お手軽な方法としては油性のミリペンでパーツに直接
書いてしまう方法もあります。
最近ではこの墨入れ専用ペンが売ってたりします。
黒が一般的ですが、パーツの色に合わせてグレーや、
ブラウンなどバランスを考えて作業しましょう。
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